口頭試問

前にも書いたが、金曜日の授業(担当は憲法のO教授)の形式はユニーク。普段は、教授による概説10分・レポーターによる発表30分・コメント20分・フロア質問30分だ。私は、11月4日にコメントを担当した。その模様は
http://d.hatena.ne.jp/stationmaster/20051104/1131094154

きょうは、「両院制」(衆議院参議院)がテーマだったが、レポーターの割り当てがなく、どうするのかと思っていたら、「授業の後半は、口述試験をします」。教室がざわめく。

口述といっても、問題はプリントに書かれている。だが、「先に配ると、皆さん、私の話を聞かないでしょう」と、普通に授業が始まった。

そして、残り40分くらいになった時点で、問題用紙配付。1行問題が15問並んでいて、「指名されたら、2分以内に回答すること」とある。数分間、検討する時間が与えられた。

「それでは始めましょう」と、教授。続けて、「問題は、1番・2番…と並んでいますが、この順番に進むとは限りませんので」

ここまで来ると、教室は大ウケ。

その通り、回答者も問題も、ランダムに進行。口頭試問に、教授による解説が加わったため、8問くらい進んだところで、時計台の鐘が鳴った。私は当たらなかったが、緊張感あふれる時間だった。

教授によると、今回の「企画」の狙いは、その場で質問されて、即座に応答する力を付けること。慌てて資料をめくって、「あー」「えー」などと唸っていては、法廷では失格だからだ。

「今回当たらなかった人も、次は必ず当たりますので、覚悟しておいてください」

一見厳しい教授だが、私はすっかり、ファンになっている。