2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

日露関係をめぐる一考察

ロシアのイメージを一言で言えば、と多くの日本人に問えば、「寒い、暗い、怖い」といった答えが並ぶであろう。それほど、わが国のロシアに対する印象は、良くない。昨年には、ロシア情報機関の元スパイがロンドンで毒殺される事件も発生し、「怖い国」のイ…

活力ある地域交通をめざして

去る25日に召集された第166通常国会に、国土交通省は、「地域公共交通の活性化及び再生に関する法律案(仮称)」など法案9本を提出すると発表した。平成12年から相次いで実施された、いわゆる「規制緩和」(鉄道事業法・道路運送法などの改正)によって、事…

さようなら、「眉毛師」さん

「眉毛師」さん、と私が呼ぶ彼女に出会ったのは、4年近くも前になる。いつもの美容室で、髪は年上の「お姉さま」スタイリスト(年齢は伏せておく)に切ってもらうが、眉カットを、私より一つ年下の彼女にお願いしている。私との関わりは眉カットだけなので、…

合衆国最高裁判決を読む

法律学、とりわけ実定法の解釈にあたって、判例を参照しないことはない。それは、「国際法」においても同じである。ただ、国際法の場合、刑法や民法などの国内法と違い、対象となる裁判所の幅が非常に広い。わが国の最高裁はもちろん、国際司法裁判所(ICJ)、…

民事訴訟法249条

役所の文書は、形式を重んじて作成される。それが裁判所の「判決」なら、なおのことである。当然、裁判官は気をつけているはずなのだが、たまに、こういうことが起こる。http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20070116140254.pdf…本件が、平成19年第一号の最…

古き良き…

4年前の我が家建て替えに伴う引越以来、物置にしまい込まれていた「レコードプレーヤー」を、父親が引っ張り出してきた。引越時に、壊れかけだったアンプを処分してしまったので、RCAのケーブルで、リビングのテレビに接続してみた。「CD」と同い年でもある…

防衛省に望むこと

9日、防衛庁は、悲願だった「防衛省」に昇格する。これは、看板の架けかえにとどまらず、わが国の防衛上、積極的な意義を有している。防衛省になって、何が変わるのか。いくつか例を挙げよう。これまで、日本の安全保障政策を所管していたのは、外務省である…

めざせ、理想の高速鉄道

5日、日本の「新幹線」システムを輸出した台湾高速鉄道が、台北近郊の板橋−高雄間で暫定開業した。まずは、開業にこぎつけたことを祝福したい。多くの報道でも指摘されているとおり、台湾高速鉄道は当初、欧州の高速鉄道のシステム採用を前提に設計されてい…

元日・夢うつつ

あけましておめでとうございます。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。 さて、今年も、年賀状配達で新年を迎えた。勉強に専念しようか、という邪念も起こったけれど、結局昼まで寝て「実質半日」の毎日を過ごすよりは、昼間は郵便を配って走り回るほう…