18年版六法

持ち運びタイプの「六法」の先陣を切って、有斐閣の「コンパクト六法」が店頭に並んだので、早速購入。ご存知の方も多いと思いますが、今年の通常国会で、「会社法」という新しい法律が成立し、商法の体系が全面改正されたのです。施行は来年5月ですが(…たぶん)、後期の授業は新法準拠。法学徒にとって、六法なしで授業受けるのは、竹刀なしで剣道の試合に出るようなもの。これほど待ちわびて買った六法は初めてでした。

会社法(平成17年法律86号)成立により、商法(明治32年法律48号)は、33条から500条までがごっそり削除されました。さらに、商法中、1条から542条までは、「ひらがな口語体」、543条以下は「カタカナ文語体」という、非常に美的感覚に優れた法律になりました。

民法明治29年法律89号)は、昨年の改正でひらがな口語体に改めらたので、いわゆる「六法」(憲法民法・商法・民事訴訟法・刑法・刑事訴訟法)は、すべてに口語体規定が入ることに。文語体時代の刑法や旧民訴法は知らない世代ですが、時代の流れを感じます。