「塾講師」として

今日は、とんでもないニュースが入ってきたので、それについて書かざるをえない。

京都の学習塾「京進」の教室で、アルバイト講師が小学6年の女子生徒を刺殺し、現行犯逮捕された。

問題の塾でではないが、5年間、塾業界で働いてきた私にとっても、大きな衝撃だった。「まさか…」という思いとともに、わが身を振り返った。

被疑者と、殺害された生徒との間には、トラブルがあったらしい。私だって、生徒の中には、腹の立つ者もいる。生徒のほうもそう思っているかもしれない。だが、「殺す」というのは、理解の域を超えている。

折しも今日は、塾で仕事だった。同僚や上司の先生たちと、本件についても話したが、「犯人は死刑」で全員一致したのは、特筆すべきだろう。

生徒や、保護者の方にすれば、アルバイト講師という事情は、責任を免れる「抗弁」とはならない。「先生」としての職責に、変わりはないのだ。

あえて警鐘を鳴らすとすれば、いやしくも生徒の人格形成に関与する「教育者」たる塾講師の採用が、あまりに安易な気がする。