日本よ

火曜日は、「安全保障論」という、法律と全く関係のない授業(ゼミ)がある。今日は、もう一つの授業が休講で、大学で「六法」を開かずに済む、貴重な一日だった。

授業中、教授が、「雑談というには重すぎますが」と前置きして、こう尋ねられた。

「日本は安全保障政策上、核武装すべきだと思いますか?」
(もちろん、「非核三原則」との兼ね合いはあるが、同原則に法的効力はない)

すると、先週、第二次大戦時のドイツ軍について熱く語られた方が、真っ先に手を挙げ、
核武装すべきです。抑止力のために必要です!」

私も、理想としてはそう思うが、ここはあえて反論したい。手を挙げ、
「しかし、核武装するなら、日米同盟の見直しが不可欠です。今の日米同盟体制のまま日本が核武装することは、アメリカも反対するでしょうし、日本が自主自立でやっていくのならいいですが、そうすると今度は、『瓶の蓋理論』というのがありますが、中国を刺激して、東アジア地域の不安定化につながると思います」
と、発言した。

私の見解は、現在のわが国の安全保障政策そのものである。目下進められている「在日米軍再編」とは、要するに、自衛隊と合衆国軍の「一体化」に他ならない(司令部を統合するのだから)。

私は、その傾向を、決して快くは思っていない。本心は、先の彼のように、日本の安全は、日本の手で守りたい。しかし、戦後日本の体たらくを見るにつけ、自主自立は、まだまだ「青い鳥」だと考えている。

当面は、屈辱的なようだが、「合衆国の51番目の州」として、合衆国と運命を共にするしかない。

では、日本国の「独立」のために、何から始めるべきか。

いうまでもなく、諸悪の根源の「日本国憲法」を全面改正することである。全ては、それからだ。