秋霜烈日

今週火曜日から、朝日新聞の夕刊一面に、「秋霜烈日のバッジ」という特集記事が連載されている。「秋霜烈日」は、「しゅうそうれつじつ」と読み、秋にふる霜の冷たさ、夏に照りつける太陽の烈しさを意味する。刑罰をめぐる姿勢の厳しさを表し、日本国の検察官の象徴でもある。

朝日新聞は、日頃は読んでいて腹の立つことばかりだが、たまにはいい記事も書くものだ。「どうしてロースクールなんかに来てしまったのか」と思うことが時々あるが、こういうのを読むと、モチベーションが高まる。なんとしても検察官にならねば、と思う。

ロッキード事件で主任検事、のちに第18代検事総長になられた吉永祐介弁護士の一言は、示唆的だった。
「捜査環境は日に日に厳しくなり、供述が得にくくなってきているようだ。新しい武器を与えないと、国民の期待に応えられないのではないか」