村上ファンドの終焉

「奢れる人も久しからず、只春の夜の夢の如し、猛き者も終には亡ぬ、偏に風の前の塵に同じ」(『平家物語』)

村上ファンド阪急ホールディングスによる阪神株式のTOBに応じる見込みとなったのは、ほっとした。鉄道大好きの私でも、経営に興味があるのはJRグループだけで、私鉄の経営に興味はない(阪急にしても阪神にしても、大手私鉄にとって鉄道事業はもはや「片手間」でしかない)が、本件だけは、行く末が気になっていた。

なにしろ、金の亡者と化した売国奴・村上に、公益企業の代表格である鉄道会社の経営支配を許すなど、金正日に核ミサイルを渡すようなものだからだ。

あと、先日も書いたが、「阪急vs村上」の交渉で阪急側代理人を務めている佐山展生さんが、洛星の先輩ということもある。対する村上は灘。これだけでも、阪急を応援しない理由はない。

目下の問題は、村上のインサイダー取引疑惑。捜査側の動きが外部に洩れてくることからすると、残念ながら強制捜査に発展する可能性は低そうだが、世界最強の捜査機関・東京地検特捜部に期待したい。