さらば、日本の翼

この間、「鉄分補給」の話で、すぐにでもどこかへ出かけたい、と書いたが(http://d.hatena.ne.jp/stationmaster/20060531/参照)、その後、予想外に忙しい日が続き、遠出する機会がなかった。本当は、今週末も京都にいるべきなのだが、明日から、四国・九州・中国地方に出かける。

一般人には「???」であろうから、解説を加えておく。

今回の旅の主な目的は、二つ。第一、旅客機「YS11」の乗り納め、第二、日曜日に芸備線広島県)を走る臨時列車の撮影、である。

YS11とは、昭和40年、戦後日本が唯一製造した旅客機(ターボプロップ機、いわゆるプロペラ機)である(http://www.jac.co.jp/entertainment/aircraft_ys11.html参照)。以来、国産旅客機として、日の丸を背負って飛び続けたYS11だが、時代は流れ、空中衝突防止警報装置(TCAS)の設置義務化を受け、今年9月30日を最後に、日本の空から勇退することとなった。

私は、3歳〜4歳くらいの時に、両親に連れられて、東亜国内航空(当時。日本エアシステムを経て、現・日本航空ジャパン。今年度中に、日本航空インターナショナルと統合予定)の「松本→大阪」線で、YS11に乗っているはずなのだが、全く記憶がない。そこで、最後にもう一度、乗っておくことにした。YS11は、現在、福岡をベースに、徳島・高知・鹿児島とを結ぶ路線に就航している。どうせなら、最長距離路線に乗りたい。

そこで、日本エアコミューター(JAC)3562便・徳島発福岡ゆきの予約を入れた。現在、JALグループはダブルマイルキャンペーンを実施中だが、私の場合、それに加えて、限定プロモーションの対象なので、フライトマイルが「3倍」貯まるというのも、よい。

福岡からの帰りは、新幹線かJALで真っ直ぐ帰るか、中国地方のローカル線にでも寄り道するかと考えていたら、日曜日に、広島県内の芸備線で、臨時列車が走ることがわかった。これは、併せて「取材」しない手はないというものだ。

かくして、2日間で四国・九州・中国を回る旅程と相成った。赤面せずには到底言えぬマニアックさであるから、あらかじめ、日記で真相を自白しておく。あとは、梅雨前線が逸れてくれることを、祈るばかり。