モロッコ旅行記・第2日

2010年7月22日(木) 「首都ラバトから古都マラケシュへ」モロッコは、1956年までフランスの保護領であったため、フランスの影響が色濃い(保護領とは、要するに「植民地」であるが、東アジアのどこかの国のように、フランスがモロッコに謝罪したとかいう話…

モロッコ旅行記・第1日

7月21日(水) 福岡→成田→パリ→ラバト(モロッコ)JAL405便は、沈まぬ太陽とともに、シベリア上空を、西へ、西へと飛び、パリ・シャルル・ド・ゴール国際空港に着いた。 すぐに、エールフランス便に乗り継ぐ。搭乗待合室には、いる、いる。頭にスカーフを巻…

小呂島オフレール紀行

先週土曜日、休みが取れたので、どこかへ行こうと思った。 休みの日に、私が鉄道に乗りに出かけるのは珍しくもないが、今回は、一風変わったところへ出かけてきた。 その目的地とは、玄界灘に浮かぶ「小呂島」(おろのしま)である。 この島の名前を聞いて、…

秋色の日本を探しに

研修所での集合修習の起案ラッシュも終わり,「鉄分」が不足気味だったので,どこかへ出かけることにした。 1日で帰ってこられる目的地を考え,茨城方面もいいなと思いかけたが,「時刻表」を眺めているうちに,会津へ行きたくなった。全国に約200線区あるJR…

九州、秋田、そして、フランス

旅好きとして、「旅」を仕事にできないか、と思うことがある。旅行記を書いたりするわけでもなく、旅そのものを。 そんな私でも、今週は、日本全国を飛び回り、正直言って疲れた。「移動時間こそ旅の真髄」と思っているから、長距離の移動も苦痛ではないけれ…

死してこそ九段に香る若櫻

九州周遊最終日のきょうは、鹿児島から、日本最南端を走るJR指宿枕崎線とローカルバスとを乗り継ぎ、薩摩半島の知覧にある、特攻平和会館を訪れた。当地は、大東亜戦争末期、敵に占領されつつあった沖縄方面への「特別攻撃隊」の出撃基地となったところであ…

第四章 ジンバブエの夜行列車

(本章はまだ執筆途中ですが、きりのいいところで、いったんupします。) ホームの真ん中に掲示板があり、名前と寝台番号が発表される。プリントアウトされたものを想像していたが、ボールペンの手書き文字で、読みにくい。すぐには見つからず、上から順番に…

第三章 ハラレ

(書いているうちに長くなったので、章立てを変更しました) 英国植民地・ローデシア時代、英国首相の名にちなんでソールズベリーと呼ばれていたこの街が、「ハラレ」と改称されたのは、独立から2年後、1982年のことである。原住民の言葉・ショナ語で、「眠…

第二章 ブラック・アフリカの真ん中へ

経由地・香港では2時間余りの乗り継ぎ時間があったが、私は、不安を紛らわすのに必死だった。ゲートに表示された”Johannesburg”という文字の向こうに、「暗黒大陸」が、不気味に扉を開いていた。私は、回れ右をして、日本ゆきの飛行機に潜り込んでしまおう…

第一章 航空券のこと

機内で、早めの昼食をとり、音楽を聴いてくつろぐうちに、ジェット機は高度を下げ始めた。もう、台湾領空に入っていて、ごみごみした住宅密集地と、青々とした水田とが、モザイク様に広がっている。5年前、初めて台湾を訪れた時、「日本に似ているな」とい…

序章・アフリカへの道

『南部アフリカ大鉄道紀行』(目次)序 章 アフリカへの道 第一章 航空券のこと 第二章 ブラック・アフリカの真ん中へ 第三章 ハラレ 第四章 ジンバブエの夜行列車 第五章 ヴィクトリア・フォールズ 第六章 ミミとの出会い 第七章 夢の喜望峰 第八章 マカオ…

帰国

日付が変わってしまったが、今夜、愛しの日本に帰ってきた。 まず、旅行中、私の安否を気遣ってくださった方に、感謝申し上げます。おかげさまで、生きて再び、祖国の土を踏むことができました。 旅行の詳細は、追々「旅行記」としてまとめるので、どうか気…

From Capetown, SOUTH AFRICA

Finally, I made my footsteps on the Cape of Good Hope yesterday. Fortunately, it was sunny and I was able to look down on the Atlantic Ocean and the Indian Ocean at the same time. It was the most magnificent and impressive view that I had …

From Windhoek, NAMIBIA

It's been a week since I arrived in Africa. I visited Victoria Falls by train. The carriages of National Railways of Zimbabwe are very old. They were built when this area was a British colony! Moreover, as the signals are not working any m…

From Harare, Zimbabwe

Now I'm in Harare, Zimbabwe. The time here is 7 hours behind Japan. As I cannot input Japanese with this PC (IME tool bar is missing!), I'm writing in English. In this country, it's difficult to understand economy. At official rate, USD1=Z…

さらば、愛しの日本!

きょう・6月5日午前10時の飛行機で、南アフリカへ出発する(台北・香港で乗り継ぎ)。 「stationmasterが南アフリカに行く」というのは、狭いロースクールのコミュニティで、一つのニュースになっているようで、あまり喋ったことのない他クラスの人から、「s…

アフリカへの旅・準備編

試験勉強中、「試験が終わったら、あれをしよう」と思っていたことが、いろいろある。挙げてみると、きりがない。 衰えてゆく一方だった語学(英語・ドイツ語・ロシア語)、ざっと目を通しただけのここ数か月の鉄道誌の熟読、5月に入って一度も構っていない…

今年最後の空の旅

先日の東北旅行記の続きである。12月9日土曜日。くりはら田園鉄道取材の翌朝、一ノ関6時02分発の大船渡線始発で気仙沼へ向かう。きょうは、仙台17時発のJEX2208便で帰阪するが、時間がありすぎる。そこで、気仙沼線経由で仙台−気仙沼間を結ぶ快速「南三陸」…

今年最後の東北へ

昨日・今日と、JALのマイル稼ぎをかねて、東北へ出かけた。わずか2日間だが、効率よく「鉄分」(元素記号"Fe"ではなくて、"JR"のほう)補給ができ、よい旅だった。 昨日、大阪8時発のJEX2201便で仙台へ。JEX(JALエクスプレス)は、JALグループのローコスト…

高雄へ・2006秋

夕方、授業が終わってから、JRバスで高雄へ出かけた。紅葉にはまだまだ早いが、今週末まで、このようなライトアップイベントが実施されている。高雄は、御室の仁和寺の奥から北山へ分け入り、旧京北町へと続く周山街道(国道162号線)の御経坂(みきょうざか…

帰国

10日間の東南アジア3ヵ国(タイ・ミャンマー・マレーシア)歴訪を終え、今朝、関西国際空港(KIX)に帰着した。往復ともKIX発着便を利用するのは、平成14年夏の台湾・香港・中国(新疆ウイグル自治区)取材以来だ。今回は、私にとって久々の同行者がいる旅だっ…

ヤンゴンより、愛を込めて

18日金曜日、ミャンマーの首都・ヤンゴンに着いた。以来3日間のミャンマーでの体験は、質・量ともに、日本での平凡な1ヵ月のそれをはるかに凌駕する。とても書ききれないので、まず、全体を概観してみることとする。 ミャンマー1日目(8月18日) 今回ミャン…

友よ、バンコクで

夕方、7年ぶりのバンコクに着いた。これだけ久しぶりだと、それなりの感慨があってしかるべきだが、今夜は明朝のヤンゴンゆきへの乗り継ぎのために1泊するようなもので、飛行機の音が聞こえるくらい空港に近いホテルから、市内に出ていないので、まだ実感…

さらば、日本の翼

この間、「鉄分補給」の話で、すぐにでもどこかへ出かけたい、と書いたが(http://d.hatena.ne.jp/stationmaster/20060531/参照)、その後、予想外に忙しい日が続き、遠出する機会がなかった。本当は、今週末も京都にいるべきなのだが、明日から、四国・九州…

わたしが、わたしになれるところ。

昨日は、津山三十人殺しの現場を歩いた後、因美線を北上して鳥取に出て、鳥取砂丘を訪れた。砂丘には、大学入学前、高校時代の友達と来たことがあり、童心に帰ってはしゃぎ回った。今回は、連休中とあって観光客が多く、静かに物思いに耽りたい私には、いさ…

現場に赴きて

東海道本線の下り始発で尼崎を発ち、久しぶりに姫新線に乗り、10時18分、因美線・美作加茂駅に降り立った。この前、「鉄分補給」の話で書いたように(http://d.hatena.ne.jp/stationmaster/20060426/1146065644)、ふらりと鳥取へ行くことにしたが、同じ…

緑も、空気も、私もあたらしく。

昨日、紀伊半島を「縦断と半周」し、名古屋からこの時季の定番・「ムーンライトながら」に乗り、今朝東京に着いた。別に東京に用事があるわけではなく、関東地方に散在する未乗のローカル線・ローカルバスを片付けるのが今回の目的である。旅程は相当にマニ…

Япония!!

短くて、長い一日が、終わる。モスクワやサンクト・ペテルブルクと日本との間には、6時間の時差があるので、私にとっての「3月21日」は、18時間しかなかった。けれど、夜間飛行中、あまり眠れなかったので、感覚的には、3月20日の朝をサンクト・ペテルブルク…

ダスビダーニャ、ロシア!

ついに、ロシアを去る時が来た。今月6日に、モスクワ・シェレメチェボ空港に着いて、ちょうど2週間。長くなかったといえば嘘になるが、密度の濃い2週間だった。そのうち半分を、シベリア鉄道で過ごしたことになる。昨夜、ロシア最後の晩餐に、ネフスキー…

愛しのペテルブルク

好きな街は、世界中にたくさんあるけれど、その中でも、ここサンクト・ペテルブルクは、最も好きな街の一つである。洗練されたヨーロッパ風の建物が建ち並ぶ通りを歩いていると、ロシアにいることを忘れさせる。また、サンクト・ペテルブルクと聞いて、エル…