JR第1四半期決算を読む

http://www.westjr.co.jp/company/ir/financial/pdf/07/01.pdf


JR西日本の平成18年度第1四半期決算が発表。


本業の鉄道事業は、在来線・新幹線とも増収増益で、ひとまず好調だが、在来線の伸びの大半は京阪神アーバンネットワークエリア)というのが気になる。

お気づきのように、昨年度の第1四半期は、福知山線の事故もあって、京阪神の輸送量が激減していた時期だから、去年と比べることに、あまり意味はない。お客様が戻りつつあるのは幸いだが、むしろ、都市間輸送も含め、在来線の凋落傾向が深化していることに、危機感を持つべきだろう。

今秋のダイヤ改正で、北陸本線敦賀まで、電化方式が交流から直流に切り替えられ、「新快速」電車が京阪神から敦賀まで直通する。この事業に、私はなんらメリットを見出すことはできないのだが、「特急街道」・北陸本線の最期にならないことだけを、祈っている。
(お客様の数が多少増えても、料金収入が減少すれば、事業利益はゼロである)