北京五輪をボイコットせよ

以前から思っているのだが,中国政府というのは,なかなかユーモアのセンスがある。

チベット自治区・ラサで発生したデモは「ダライ・ラマ14世が組織的に計画した破壊活動」なのだそうだ。

3年前のいわゆる「反日暴動」で,日本大使館が襲撃された時は,「自然な愛国心の発露行為」だと言っていたのだが,はて。

現在の胡国家主席は,チベットで大規模デモが発生した1989年当時,チベット自治区党委書記として,チベット仏教僧侶らの拘束を指示し,徹底的に処刑した。氏が国家主席にまで上り詰めたのは,この「果断な対応」が訒小平に認められたからというのだから,中国は恐ろしい国である。

オリンピック憲章中「オリンピズムの根本原則」第5条は,「人種,宗教,政治,性別,その他の理由に基づく国や個人に対する差別はいかなる形であれオリンピック・ムーブメントに属する事とは相容れない。」と規定している。

戦後,武力でチベットを併呑して以来,チベット民族を殺戮し続けた中国に,オリンピックの開催資格があると,本気で考える者がいるのであろうか。