秋田初デート

ここ最近,堅苦しい「論説」が続いていたので,久しぶりに日記らしい日記を書いてみる。

昨日,修習生8名ほか2名を募って,田沢湖(たざわ湖スキー場)にスキーに行ってきた。2週間ほど前,私と,秋田出身の女の子とで,スキーに行こう,という話になったので,他の同期にも声をかけたのである。

私が企画したので,当然,往復の移動はJR,になるはずであった。ところが,先週末になって,某同期からクーデターが起きた。電車だと朝が早いので,車で行こう,という提案である。

私は,「車で行きたい人は車で行けばよいが,私は何があってもJRで行く」という方針を貫いた。最初は,JR派・車派半々くらいだったのだが,検察庁から,指導係検事が車で参加されることが確定すると,雪崩を打って車派が優位に立った。

原企画者の一人である前記彼女は,私への配慮もあったのか,数少ないJR派だったが,車派は彼女を取り込もうとして,多数派工作を仕掛けてきた。彼女が「転向」すれば,私もあきらめるだろう,と思ったのかもしれない。私は,「ブルータス,お前もか」状態になることを覚悟した。

しかし,彼女は強い人であった。
「私は,stationmasterくんと電車で行く」と,宣言してくれたのである。これを聞いた時は,涙が出そうだった。

最終的に,JRは彼女と私の2人だけで,同期6人と,その友人1人,検事1人の8人が車に落ち着いた。ちなみに,刑事部裁判官室にも声をおかけしたのだが,死刑求刑の某重大事件の判決言い渡しが迫っているため,参加見送りとなった。

そして,昨日。時折小雨が降り,スキー場全体に濃い霧がかかるという悪天候だったが,今シーズン2度目のスキーは楽しかった。スキー初心者の検事は,「スキースクール」に参加するというネタを披露してくださり(もちろん,ご本人は,真剣である),「接待」にならずに済んだのもよかった。

私にとっては,電車内がいちばん楽しかったのは,いうまでもない。