思い出の恋

読者各位は,覚えておられるだろうか。「眉毛師さん」のことを。

2007年1月23日付け小欄「さようなら,眉毛師さん」
http://d.hatena.ne.jp/stationmaster/20070123/1169544678

同年3月20日付け「いつの日か,きっと―。」
http://d.hatena.ne.jp/stationmaster/20070320/1174389239
各参照


今年4月,大阪勤務になり,1年半ぶりに実家に戻った私は,当時通っていた美容院に,再び通い始めた。

もちろん,「眉毛師さん」は,もういない。

今日,髪を切りに行って,当時から変わらぬカットの担当者と話していて,話題が,「眉毛師さん」の近況のことになった。彼女は,今,大阪の福島にある美容院に勤めているらしい。大阪地検のすぐ近くである。

そして,カットの担当者は,こう続けた。
「初めて言いますけど,Tさん(眉毛師さんのこと),stationmasterさんの担当する時は,必ずいったんバックヤードに戻って,香水付けてたんですよ」

私は,とっさに返事ができなかった。

担当者は,続けた。

「stationmasterさんがプレゼントされた絵本,Tさん,すごく気に入って,帰りの電車の中で,そのことずっと言ってましたよ」

2年前の淡い恋のお話。