独り占め

法科大学院の授業は、大学というより高校に近い。「基幹科目」と呼ばれる必修の授業は、クラス単位で行なわれ、教室の席も指定されている(ちなみに私は幸いにも、最後列の端であり、さらに隣は女の子である)。4回欠席すると単位は認められず、授業では、予習してきたことを前提に、どんどん当てられる。

参考文献として、教科書以外の本が指定されることがある。判例なら、ネットの専用サイトから検索できるが、本はそういうわけにゆかず、図書館で探すことになる。最近、その本が「貸出中」で、手に入らないことが増えてきた。もちろん、図書館の本だから、借りていけないことはないが、みんなが必要とする本を、独占してしまう「公共心」のなさを、私は理解できない。

「犯人」は、法科大学院の誰かに決まっている。そんな身勝手な奴と一緒に勉強しているのかと思うと、空しくなる。