ハニカミデート

stationmaster2005-10-21


同じクラスの女の子から、昨夜、メールがきた。

「明日、吉田山に登るから付き合え」(要旨)

いきなりそんなこと言われても、意味わかりません。けど、金曜日の午後は授業なし。せっかくの秋晴れ、どっかへ行きたいなあ、と思ってたとこなので、二つ返事で承諾。

なぜ吉田山かというと、山頂にある喫茶店・「茂庵」に行きたい、と言う。そんなお店があるとは知らず、ネットで検索。ここみたい。なかなかいい感じ。京大からの道順を調べたりする。なんかデート準備っぽい(笑)

そして、今日。金曜日はクラス授業はなく、2限は選択科目で別々なので、クスノキ前で待ち合わせ。現れた彼女の足元は、ハイヒール。京大の身近な裏山・吉田山とはいえ、山道を歩く恰好ではない。

とりあえず、吉田神社の参道から吉田山へ。昨日、誘いを受けた時から、今日のシチュエーションは、TBSの恋するハニカミ!」(番組ホームページはこちら)そのものだと思ってたので、「ハニカミやなあ」と言うと、「そうね、あはは!」。

さすがにヒールでは歩きにくそうだったが、15分くらいで、お目当ての「茂庵」に到着。隠れ家、といった雰囲気に、どちらともなく感嘆の声が洩れる。

靴を脱いで、2階の客席へ。その眺めのいいこと!高いところから、下界市内を見下ろすのは、気分がいい。お店のHPでは9月のランチになってる「チキンとひよこ豆のカレー風味煮」と、「抹茶ミルク」を、一つずつ注文。あまりお腹は空いてなかったが、何気なく、「『ひよこ豆』って何?」と尋ねた私に、彼女が「ひよこ豆知らないの!?頼んだらわかるわよ」と言うので、一皿注文(+取り皿2つ)。

人がうまいものを食べた話など、聞かされるほうはおもしろくないだろうけれど、付け合せのきのこ炒めがおいしい。メインのカレー風味煮は、その10〜20倍くらい辛いほうが、私は好きだが、平均的にはこんなものだろう、と納得。量は、2人で軽く食べるには十分。

京都市内を一望しながら、いろいろ話す。まあ、そういう話ばかりで、間違っても法律トークなんてしません。13時過ぎに入ったのに、西に開いた窓から斜光が差し込み始め、気がつくとあたりは薄暗くなっていた。

外灯のない山道を帰らなければならないので、そろそろ、と店を出る。風が冷たい。今シーズン初めて、寒い、と思う。木立の中の道は、街なか以上に暗く、肝試しの雰囲気。

さっきまで喋りまくった反動か、なんとなく無言に。ただでさえ足元は悪いので、ゆっくり歩く。彼女の手を取る。これぞハニカミ!

あたりがすっかり暗くなった頃、大学に帰還。「山の上は寒かったのに、そうでもないね」。そう言われれば、そんな気がする。

明かりがこうこうと灯るロースクール棟の前で、ハニカミ終了宣言。名実ともに、普段の二人へ。もちろん、大学構内に入る前に手は放してましたが(笑)