忘れ物

2年前に続き、われらが阪神タイガースは、またも大きな「忘れ物」をしてしまった。まさかの4連敗。あっけなく終わってしまった。

私は、熱狂的なファンというわけではない。選手の名前だって、そんなに知らない。けれど、大阪人として、阪神ファンのDNAは受け継いでいるつもりである。今日の授業の前、教室で、スポーツ新聞を毎日買ってくるほどの友人と、「たかが3連敗、これからだ!」と、気勢を上げたが…。

それはとにかく、試合が終わった瞬間、2年前にタイムスリップした。平成15年。ついこの間のような気がする。学部の4年間で、紛れもなく、いちばん充実していた年だった。

歴史に「もし」は禁句だという。けれど、もし、2年前の今からやり直せるなら、JR東海の最終面接に、あの時と違う気持ちで臨みたい。「就活2005」は、最高に楽しかった。それは同時に、一つの「失恋」でもある。一生、探し続ける「忘れ物」をしてしまった。