ノンフィクション・逆転

先日JALに問い合わせた、ロシア国内線の航空券について、電話がかかってきた。

「モスクワからウラジオストクまでの区間ですが、SU(アエロフロート航空)さんに確認しましたところ、やはりノーマル運賃となりまして、950USドルとなります」

は、はい!?950ドルっていったら、10万円以上じゃないですか!

以前、JALプラザで案内された460ドルっていうのは、何だったのか。そう尋ねると、
「おなじJALでも、市内カウンターと予約センターとでは、扱える運賃クラスが異なりまして、私ども国際線予約で承れるのはノーマルのみとなっております」

一般人には理解しにくいと思うが、飛行機の運賃は、おなじエコノミークラスでも、何種類も設定されている。「ノーマル」というのは、旅程に何の制限もない代わりに、いちばん高い運賃だ。
私にとっても、JALの部署によって、取り扱える運賃種別が異なるというのは、「目から鱗」だった。

いずれにせよ、10万以上もの大金、はいそうですかと払うわけにはゆかない。だいたい、「大阪−成田−モスクワ−サンクトペテルブルク」の往復で7万6000円なのに、モスクワ→ウラジオストクが10万円など、「逆転」現象もいいところだ(なお、誤解のないように書き添えれば、日本−ロシア間エコノミークラス往復をノーマルで買えば、50万円近くする)。

「わかりました、しばらく検討しますので、とりあえず予約だけ、残しといてください」と、言った。安い運賃、なんとしても探し出してやる!