オーバーブッキング
いま、高校の同窓会の幹事を務めている。高校卒業後初めての学年全体の同窓会を、今月30日に企画し、参加人数は先輩方のデータから約50人と予測、店を予約しておいた。
受付(はがき・ネット予約)を締め切り、集計してみて、驚いた。生徒だけで、87人も集まってしまったのだ。嬉しいことだが、舵取り役の幹事としては、会場のキャパシティが心配になり、お店に電話してみた。
「…90人、ですか!?」
先方の担当者は、しばし絶句した後、こう唸った。冷静に考えれば、無理もない。いきなり、約2倍の人数になったのだから。
しかし、こちらとしても、今更会場を変えるわけにはゆかない。
「無理は重々承知なのですが、なんとかなりませんか?」
疑問文だが、内心は「なんとかしろ!」である。
「…わかりました、なんとかしてみます」
と、言ってくれたので、一安心だが、それでも、人数を減らさないことには、まずい。そこで、「キャンセル」を呼びかけるメールを、あえて送ることにした。
欲をいえば、会費を徴収する生徒には来てもらって、無料招待の先生に欠席していただきたいところだが、そんなことは、口が裂けてもいえない(ので、ここで書く)。