さよなら「ニュース10」

NHKは昨日、4月の番組改編で、22時台の「ニュース10」を打ち切り、21時から「ニュースウォッチ9」をスタートすると発表した。

私はNHKの回し者ではないが、アンチ・「ニュースステーション」(現「報道ステーション」)派として、ニュースはNHKに限ると思っている。昔は、NHKのニュースは19時・21時・23時で、メインは19時の「ニュース7」(1時間枠)という態勢が、長く続いてきた。

平成12年の番組改編で、21時台の「プロジェクトX」や「その時歴史が動いた」などの開始に併せて、「ニュースステーション」の独壇場だった22時台に、新しいメインとなる「ニュース10」をぶつけてきた。当時のNHKは、どこまでも強気だった。テレビ朝日は、これに対抗して、「ニュースステーション」を21時54分開始という、苦肉の策に出ざるをえなかった。

私は、「プロジェクトX」「その時歴史が動いた」「ニュース10」の、平成12年スタートの番組はどれも好きで、当時から見ていた(高3だったが)。

その後、NHKは不祥事が相次ぎ(「政治介入」問題は、朝日新聞と組んだ偏向プロデューサーの空騒ぎだったが)、国民から叩かれた。鳴り物入りでスタートした「プロジェクトX」も、取り上げるネタが尽きてきた感があり、こちらは昨年12月、一足先に最終回を迎えた。

好きな番組がなくなるのは、淋しいものである。21時台にニュースが下りてくるから、「その時歴史が動いた」も、無関係ではいられない。せめてこれだけは、時間を変えて、生き残ることを願っている。