大学入試センターって、何様?

昨日実施された大学入試センター試験「英語」のリスニングテストで、ICプレーヤーの不具合が相次いだ。私は、昨日はずっと塾の仕事で、24時頃帰宅して、ニュースも見ずに寝てしまったので知らなかったのだが、きょう大学入試センター(以下、「センター」という)のコメントを知って、怒りがこみ上げた。このブログは「日記」であって、論説ではないから、多少は汚い言葉を使うこともお許しいただきたい。

センターは、何と言ったか。「大変遺憾」に始まり、「(トラブルを申し出た)受験生には性善説で対応した」だの、見苦しい弁解に終始し、「ご迷惑をかけた。申し訳ない」という当たり前の一言は、ついに聞かれなかった。「悪いのはメーカーで、センターも被害者」という論理らしい。あのヒューザーと同じである。

センターにとっては、試験は、毎年恒例の「ルーティンワーク」かもしれない。しかし、受験生にとって、大学入試は「一生に一度」の大事である。機器の不具合に遭遇した受験生の中には、焦りで泣いてしまった人もいるという。試験の緊張状態に、外部事情に翻弄された受験生の心境は、いかばかりだったかと思う。

ICプレイヤーの不具合が、直接的にはセンターの責任ではないにしても、それは受験生に対する「抗弁」とはならない。センターの「債務不履行」は明らかである。

センターという組織は、以前から理解に苦しむ言動をとってきた。2年前には、世界史の問題で、「日本統治下の朝鮮で『強制連行』が行なわれた」などという、客観的史実に反する選択肢を「正解」として扱う、前代未聞の暴挙に出た。通説的な歴史認識に反する少数説であり、その説を採るなら採るで、説明責任を果たす義務があるにもかかわらず、センターは、「試験問題の内容には答えられない」などと、木で鼻をくくったような対応だった。

当然、納得できる説明ではないので、私たち(GCAグループ)は、文書による抗議文を、センター理事長宛に提出した。回答は、いまだにない。