18年度開講を前に

今月3日に入社式・入省(庁)式等を経て社会人になったばかりの人は、長い長い一週間が終わって、ほっとしている頃だろう。あるいは、まだ残業させられているか…。

私はというと、明日から今年度の授業が始まる。学部時代は土曜日は休みと決まっていたが、法科大学院では、土曜日も「授業日」ということになっている(開講科目は少ないが)。

授業が始まるから、教科書を揃えねばならない。今年から無駄に電子化(CD-ROM)されたシラバスを改めてパソコンで開き、教科書を調べる。

法科大学院といっても、実務的な法律科目ばかりではなく、「大学院」らしく、学究的な選択科目もある。なかでも、私が楽しみにしているのは、「安全保障論」。

「国防」「軍事」と聞くと、たちまちアレルギー反応を起こす人たちが多いこの国で、こういう科目は必修にしてもよいと思っている。

それはとにかく、教科書は、防衛大学校編の『安全保障学入門』ほか2冊。ところで、このタイトル、見覚えがある。私は、パソコンを離れ、「趣味」本棚に向かった(私の部屋には、天井まで届く本棚が3つあり、うち2つは鉄道中心の「趣味」棚、残り1つは法律書と「趣味」から溢れ出した時刻表など)。

あった!『安全保障学入門』。イラク戦争の勃発した2003年に買った本だ。この本が教科書とは、先見の明があったというかなんというか…。