旅サプリ

大学院の個人用ロッカーに、私は、JRのポスターを掲出している。「青春18きっぷ」シーズンには、毎回意匠が素敵な「18きっぷ」のポスターを、それ以外の時季は、季節感のあるポスターを、駅で選んでくる(ちなみに、現在は『貴婦人、華麗に。SLやまぐち号』を掲出中)。

そういう次第であるから、私の「健全な趣味」は、とっくに「公知の事実」となっている。見ず知らずの人から「いい写真ですね」と言われたり、他クラスの女の子が、わざわざ足を止めてポスターに見入ってるのを見かけた時は、「駅長」冥利に尽きる思いだった。

それはとにかく、JRのポスターの貼られたロッカーを開いて、物を出し入れしていると、同じクラスの子が、
「『鉄分』は足りてる?」
と、声をかけてきた。

もちろん、「鉄分」の「鉄」とは、「鉄道」のことだ。先日計算したように(http://d.hatena.ne.jp/stationmaster/20060408/1144502084参照)、この春は、1万3000キロ以上鉄道に乗ったので、鉄分補給はばっちりだったが、毎日の授業で、早くも鉄分欠乏症になってきていた。

「来週、鳥取に行って、補給してくる」
と、私は答えた。その瞬間まで、奥会津只見線に乗りに行こうか、山陰に行こうか迷っていたが、これで決まった。