永遠

「永遠」という言葉には、どこか人を感傷的にする響きがある。「永遠の恋人」「永遠の片思い」などなど。平成9年にはZARDの「永遠」もヒットした。

それはともかくとして、『あの頃ペニー・レインと』という映画がある。昨年、たまたまテレビで見て大好きになり、先日、NHK BS2で再放送があったので、録画しておいた。

15歳の主人公が、同い年の少女・ペニーに「告白」するシーンがある。その台詞がとても純情で美しく、初めて見た時から忘れられなかった。ただ、英語なので、全部は聞き取れず、気になっていた。そこで、ビデオでその場面を繰り返し見て、全文を聞き取ってみた(下の日本語は、字幕の日本語)。

ちなみに、このシーンは、ペニーが大量の睡眠薬を飲んで自殺を図り、意識朦朧となっているのを、主人公・ウィリアムが発見、介抱しているところなので、台詞はすべて、ウィリアム→ペニーである。

"Well, now that I have your attention..."
(「言うなら今だな」)
"Ah... I know you've heard this before, (and) I've never said this to anybody."
(「君は聞き慣れてるだろうが、僕には初めての経験だ」)
"Well, nobody who didn't legally have to say it back to me."
(字幕なし。訳しにくいから?)
"But... Oh, god, why am I so nervous? You'll never remember this."
(「緊張するな。聞き流してくれ」)
"I love you."
(「愛してる」)
"And I'm about to boldly go where... many men have gone before."
(「遠慮なくキスしてやる。過去の男たちのように」)

そして、ウィリアムはペニーにキスする。

男の私には、女の気持ちはわからない。が、薄れゆく意識の中でこれを聞いたペニーにとって、永遠に忘れられない一言だったのではないかと思う。