友よ、バンコクで

夕方、7年ぶりのバンコクに着いた。これだけ久しぶりだと、それなりの感慨があってしかるべきだが、今夜は明朝のヤンゴンゆきへの乗り継ぎのために1泊するようなもので、飛行機の音が聞こえるくらい空港に近いホテルから、市内に出ていないので、まだ実感は湧かない。

今回は、私にしては珍しく同行者が2人もいる旅で、ここバンコクで合流することになっている。普通なら、日本から仲良く揃って行くのだろうが、JALマイレージ特典航空券利用の私、スターアライアンスビジネスクラス特典で北京に寄り道してくる者、格安航空券で今夜関空発の夜行便で来る者、と三者三様で、お互い譲らなかった。

JALのよい点は、機内のエンタテインメント。国際線の多くの機材で、好きな映画(20チャンネル近くある)を、好きなところから、個人用モニタで楽しめる。今回見たのは、「MiIII」と、昭和29年の初代「ゴジラ」。ほかに音楽も聞きたいし、映画を2本見れば、バンコクまでの6時間はあっという間である。

飛行機のスケジュール上、私が真っ先にバンコク入りし、ホテルの部屋で、北京発便の到着を待っている。バンコクの時差は、日本マイナス2時間(ちなみに、明日からのミャンマーは、同2.5時間)。昼に機内食を食べたきりで、いい加減お腹が空いたが、私一人で先に食べるわけにもゆかない。

一人旅なら、食べるも寝るも、思いのままなのだが、今回は「集団生活」なのだ、と腹を鳴らしながら言い聞かせている。

さて、明日から21日まで滞在するミャンマーは、軍事政権の支配下でもあり、ボーダフォンの携帯を国際ローミングで使用することはできない。したがって、次回の特派員レポートは、21日夜に再びバンコクに戻って以降の更新となります。ご期待ください。