記念オレンジカード

オレンジカード」といえば、JRグループが発行するプリペイドカードである。全国のJR線の券売機で、近距離のきっぷを購入するのに使えるが、首都圏・京阪神圏などでは、「Suica」「ICOCA」などのICカード乗車券が主流となり、目にする機会は少なくなった。JR北海道などは、今でも、増収策の一環として、記念カードを多数制作していて、旅行者としては、ついつい、買ってしまう。

これまで私は、オレンジカードなどは、使わずに保管しておくことが、JRの収入になると思っていた。ところが、そうではなく、むしろその逆である、ということを知った。すなわち、オレンジカードが販売されると、客の側が券面額の「債権」をもっているかたちになるが、これはJRにとっては「負債」であり、使用されて(=きっぷに引き換えられて)初めて、「収入」になる、というのである。

そこで、未使用のままのオレンジカードがどのくらいあるか、机の中を整理してみた。すると、出てくる、出てくる。経営環境の厳しいJR北海道で買ってあげたオレンジカードなどが大量に見つかり、その総額は、7万円を超えた。発行会社別内訳は、つぎのとおりである。

JR北海道発行分の多さには、自分でも驚くほかない。JR東日本の5000円は、今から10年前、長野新幹線開業と引き換えに廃線になった、信越本線・横川−軽井沢間(「碓氷峠区間)の「さよなら」記念セットで、懐かしさもひとしおである。

この7万1000円に上るオレンジカードを、いかに処理するか。カードは手元に置いておきたいので、金券ショップに売るなど、もってのほかである。近場にJRで出かける折に、気長に使ってゆこうと思うが、最寄りの東海道本線JR神戸線立花駅から大阪駅までの往復だと、実に169往復できる計算になる。

さて、話は変わるが、私は、2年前の学部卒業時、「京都大学卒業記念オリジナルオレンジカード」を100枚制作し、発売した。当時のゼミのメンバー全員にお買い上げいただくなど、積極的な営業に努めたものの、まだ10枚ほど売れ残っている(上記とは別)。本稿を読まれて、興味を持たれた方、ぜひご連絡ください。送料当方負担でご提供します。同カードのデザインについては、下記をご参照ください。

http://hp1.cyberstation.ne.jp/gca_gr/topics/orengecard_kyodai.pdf