手紙って、ドキドキする。

6月のアフリカへの旅で知り合った現地の人たちに、手紙と写真を送った。メールのやり取りは帰国当初から続けているが、「鉄道」と同じくらい「郵便」を愛する私は、機会があれば、手紙を書くことにしている。

7月21日に、大阪中央郵便局から航空便(エアメール)で発送したところ、比較的情勢がよいザンビアには2週間、混迷の度を増すジンバブエには3週間かかって、無事送達された。現地からの「写真届いたよ、ありがとう」というメールの返事は一瞬で届き、便利なのだけれど、「郵便」には、果てしないロマンがある。

だが、ジンバブエからのメールには、考えさせられた。「ジンバブエでの生活は、ますます厳しくなっている。…近い将来、状況が良くなれば、その時はまた、ジンバブエに来てほしい」。

ジンバブエ宛てには、もう1通、ジンバブエ国鉄の若い研修生にも、手紙を送った。彼はメールアドレスを持っていないので、手紙が着いたかどうかは確認できていない。JRの列車の写真(ちなみに、キハ58系気動車)も同封し、「ジンバブエ国鉄は、安全・安定輸送の確立のため、すべきことがまだまだたくさんある。国の経済の復興に、鉄道が大きな役割を果たすことを期待している。Good luck!」と、結んだ。

先日、ジンバブエの6月のインフレ率が「10,000%」に達した、という報道に接した。要するに、物価が101倍になったということであり、にわかに信じられない数字だが、市民生活の安定を、祈らずにはいられない。