合格発表
東京発新大阪ゆき最終「のぞみ」163号(N700系)の中で、これを書いている。
今年の新司法試験の合格発表を、東京の法務省まで見に行っての帰りである。もちろん、大阪でも発表はあるが、「本省」で見たかったし、なにより、知った人と顔を合わすのを恐れたためである。
結果はというと、各位の温かい励ましのおかげで、無事合格することができた。試験前、「最低でも合格、最高でも合格」と宣言したが、内心は不安でいっぱいだった。見守ってくださった各位に、心より感謝申し上げます。
さて、同じく試験前から宣しているとおり、司法試験合格は「一里塚」にすぎない。検事任官という目標を見据え、立ち止まることなく修練を積んでゆきたい。
JR東日本元会長の山之内秀一郎さんは、東北新幹線開業時、記者団にこう語った。
「東北新幹線について、われわれは心配していません。東海道新幹線で経験済みのことだからです。むしろ、一日一日、未知の世界に入る東海道新幹線が心配です」
快適な「のぞみ」号の車内で、その言葉を思い出している。