列車を運転してきます

電車のいちばん前の車両に乗り、運転士の運転動作を眺める。

「この手で、運転してみたい」

誰しも、一度はそう思ったことがあるであろう。

そんな夢が、今週土曜日、叶うことになった。正確には、運転するのは、電車ではなくて気動車ディーゼルカー)であるが。

鳥取県に、「若桜鉄道」という第三セクター鉄道がある。旧国鉄若桜線を引き継いだ、典型的な「ローカル線」である。

その若桜鉄道が、会社発足20周年記念イベントの一環として、「運転体験」を募集していたので、某大手私鉄に勤める友人とともに、応募した。抽選なので、期待半分・あきらめ半分だったのだが、応募者が少なかったようで、全員「当選」という連絡が届いた。

もちろん、正式な免許(動力内燃車操縦免許)を取得するわけではないので、営業線を走らせるのではなく、駅構内の留置線を200メートルほど走らせるだけである。それでも、この手で「キハ」を動かすのだと思うと、全身が震える。